2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『刺青』(谷崎潤一郎)を読んで

有名な小説ですが、まともに読んだのは初めてです。清吉という若い刺青師(ほりものし)に麻酔をかけられ、強引に女郎蜘蛛の刺青をされた女性が、性格まで変わってしまうという内容で、設定は面白いのですが、短すぎて深みが感じられませんでした。(谷崎が2…

『忍ぶ川』(三浦哲郎)を読んで

この季節になると、読みたくなる『忍ぶ川』、主人公の「私」が、「志乃」という美人と結婚するというだけの、ある意味「こ憎たらしい」内容ですが、6人兄弟の末っ子である「私」が、上の兄姉のうちの4人を自殺で失っているという事実(作者自身の体験)が、…

『欧州ポピュリズム』を読んで

副題は「EU分断は避けられるか」。内容の3分の1程度しか理解できませんでしたが、EUという存在自体が、構造的にポピュリズムを生み出している、ということは何となくわかりました。ヨーロッパにおける移民・難民問題の深刻さは、日本にいると他人事のよう…

逃走する悪夢

ひたすら逃げまくる悪夢を見ました。なぜ逃げているのかよくわかりませんが、山寺に駆け込んだり、湖に飛び込んで湖底を走ったり、なかなか大変でした。追いかけてくるのは、最初は警備員のような男性でしたが、途中から女性に変わり、なぜかその方が怖く感…

ケモノの素敵な散歩道?

自宅付近の山で撮影しました。イノシシにとっても、私にとっても、魅力的な散歩道ですが、残念ながら(?)、お会いしたことは一度もありません(´;ω;`)

狸の通り道?

今朝、自宅付近の県道で、狸の死骸を見つけました。夜中に交通事故に遭ったようです。1年ほど前にも同じ場所で狸の交通死亡事故があり、狸の危険な通り道になっているようです。最寄りの機関に処理をお願いしようとしましたが、電話がつながる前に、処理が…

『欧州ポピュリズム』(ちくま新書)を半分ほど読んで

政治的な専門用語の理解が困難で、読解にかなり難航していますが、忘れない方がよいと思われる箇所だけ抜粋しておきます。(以下、抜粋) ポピュリズムとは「大衆迎合主義」とも称されるが、一般に、次のように定義される。「特権的エリートに対抗して一般大…

迷路の悪夢

悪夢の一つ、迷路の夢。何かの拍子に異界に入り込み、いくら走っても出口が見つからないという、嫌な夢です。異界は学校であったり、ホテルであったりして、そこにも人はいるのですが、もともと自分がいた世界ではないって感じ。誰でも見る夢なのでしょうか?…

離婚直前の夫婦を描いた『蓼食う虫』(谷崎潤一郎)を読んで

性的に合わないという理由で離婚を決断しながら、子どもや親の手前もあって、最終決定をずるずると引き延ばしにする夫婦を描いた小説です。昭和の初期でも、そんな理由で離婚する夫婦を描いた作品があったというのが意外でした。決して仲が悪いわけではなく…

瀕死の体験?

夏目漱石は、修善寺温泉で吐血した時、しばらく本人の自覚もなく「死んでいた」体験をしたらしいのですが、私も似たような体験をしました。先週の土曜日、自宅で収穫した小芋で煮っ転がしを作った後、気分が悪くなり、その後の数時間、意識を失っていたので…

『戦国日本と大航海時代』を読んで

副題は「秀吉・家康・政宗の外交戦略」。一番印象に残ったのは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の理由。朝鮮出兵は朝鮮の人々には迷惑でしかない「侵略」であり、秀吉の「乱心」とまで考える人もいるが、実はこの行為は、ポルトガルとスペインの「デマルカシオン(世界…

『戦国日本と大航海時代』(中公新書)を半分ほど読んで

今年の4月に発行されたばかりの本で、今までの常識を覆すような内容も書かれています。(以下、抜粋) これまで江戸時代のいわゆる鎖国は、日本の閉じこもり型外交としてネガティブに評価されてきた。しかし鎖国にいたる歴史展開をみれば、強大な軍事力を有…

何ガエル?

裏庭にいたカエル。アマガエル以外のカエルを見るのは久しぶりのような気がします。かわいいとは言い難いけど、野菜につく虫を食べたりしてくれるのでしょうから、私の大切な仲間です。

新ジャガの煮っころがし

庭で収穫した新ジャガで、煮っころがしを作りました。ジャガイモが小さすぎるかなと、心配だったのですが、cookpadのレシピでは、直径3~4cmとあり、その基準には達しているので安心しました。ただ、鍋は見事に焦げ付きました(´;ω;`)

『猫と庄造と二人のおんな』(谷崎潤一郎)を読んで

何回読んでも飽きない小説です。今回気が付いたことは、庄造から一方的に離縁された品子が、最初は意地悪な気持ちから庄造の愛猫リリーを奪うが、リリーと暮らすうちに優しい性格になっていくという、アニマルセラピー的な小説であるということ。 ところで、…

ジャガイモの試し掘り

花が終わり葉が黄色くなってきたので、試しに掘ってみました。まだ小さいですが、2分の1個の種イモから、これだけとれるとは思いませんでした。それにしても、梅雨に入るまでに収穫した方がいいという情報もあるし、残りをどうするか、ちょっと迷っています…

『西鶴置土産』を半分ほど読んで

内容は、女郎買いがやめられずに落魄した元大尽(金持ち)の話ばかりですが、巻三の第一話が、「四条がはら」での「野郎ぐるひ」のことから始まり、途中から舞台が江戸に移るので、話の展開が面白かったです。ただ、話によっては筋がわかりにくいものもあり…

スリムな大根

植える時に密集させすぎたので、気の毒ですが、間引きをさせていただきました。でも、ちゃんといただく予定です。

『西鶴名残の友』を読んで

一番興味深かったのは巻三の第五話「幽霊の足よは車」。(タイトルの意味は不明。)下の挿絵は江戸時代のもので、女幽霊が梯子段を踏み外して足を怪我したので、膏薬を付けてやっている場面です。なお、幽霊の言葉として「七日がうちに取ころして」とありま…

天皇の料理番も見た景色

自室から撮影した近所の山。低い山ですが、霧がかかるとちょっと深山っぽい感じになります。なお、この山にある山寺で、天皇の料理番となった秋山徳蔵が、幼い頃修行(?)をしていました。どうしようもない悪ガキだったらしいですが(´;ω;`)

『後醍醐天皇』(岩波新書)を読んで

あまり理解できていなかった鎌倉末期から南北朝にかけての歴史を、この本のおかげですっきり理解することができました。後醍醐天皇は優秀すぎて、周りの人がついていけなかったんだな~というのが、私の率直な感想です。

初めての収穫(夏大根の葉)

人生初めての農業体験だった夏大根、葉が茂りすぎたので、虫食いのない葉だけ、収穫しました。どのような料理に使うかについては、これから考えます。

『マーティン・ルーサー・キング』を読んで

副題は「非暴力の闘志」。「非暴力」というと、無抵抗で消極的な感じがしますが、全くそうではないことがわかりました。本書の表現を借りると、「キングの指導した非暴力直接行動は、対決的状況を生み出して事態を動かす、極めて戦闘的な行動である」。(表…

『マーティン・ルーサー・キング』(岩波新書)を半分ほど読んで

人種差別と闘ったキング牧師の生涯を描いた本ですが、彼の、非暴力の六原理を記録しておきます。(以下、抜粋) (一)非暴力は勇気ある人の生き方である。 (二)非暴力は友情と理解を勝ち取ろうとする。 (三)非暴力は人ではなく不正を打ち倒そうとする。…

『シリア情勢』を読んで

副題は「終わらない人道危機」。印象に残った点を箇条書きで列挙します。(誤読があったら、お許しくださいm(__)m) ・「独裁」対「民主化」という、一般的な「アラブの春」の構図が当てはまらない点が、シリア情勢を紛糾させている原因であるということ。 …

何の幼虫?

大根の葉につく黒いイモムシ。見つけ次第地面に叩き落としていますが、何の幼虫なのかな?

『シリア情勢』(岩波新書)を読み始めて

なかなか頭に入って来ないのですが、気になった2か所を抜粋しておきます。(以下、抜粋) ・シリア内戦によって第一防衛線に「異変」が生じると、各国は、それが自国の安全保障態勢を根幹から揺るがす脅威とならないよう限定的な措置を講じていった。各国の…

謎の植物 野菜?

前庭のプランターに、謎の植物が生えてきました。私の母が、過去に何か植えたのでしょうが、聞いても「知らない」と言うばかり。食べる気はしません。

『西鶴名残の友 巻一』を読んで

一話が短く、主に笑い話なので読みやすい作品です。巻一の第一話は「美女に摺小木(すりこぎ)」という、わけの分からないタイトルで、生まれ変わったら女性になりたいと思う男が、夢の中で女性になり、その男を見た妻(起きています)にも、夫が女性に見え…

『好色五人女 巻五』を読んで

タイトルは「恋の山源五兵衛物語」。前半はずっと衆道(男性同性愛)の話で、中盤からは女性が登場しますが、その女性(おまん)が、好きになった衆道愛好者の男性(源五兵衛)に気に入られるため、男装をして会いに行くという、なかなか興味深い内容です。…