2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

また見た学校迷路の夢

今まで見てきた「学校迷路」の夢は、ひょんなことから学校の「ウラ」に入り込んでしまい、なかなか「オモテ」に戻れないというパターンでしたが、昨夜見た夢は、学校の構造が複雑怪奇で、目的の教室にたどり着けないという夢でした。その中で私は教師として…

小論文指導、本日のお題

いよいよ受験校が決まり、本格的な添削指導に入るべきなのでしょうが、「知識が無ければ書けない」というのが私の考えなので、本日も知識の詰め込み(?)から入る予定です。 ①前回の復習(2025年問題、それに対する政府の対応、ケアの限界 など) ②知識の詰…

漱石先生の臨死体験 『思い出す事など』(夏目漱石)

市立図書館で、新潮文庫の『文鳥・夢十夜』を借りてきました。その中にある「思い出す事など」というエッセイに、修善寺で死にかけた時のことが書かれています。(以下、抜粋) 強いて寝返りを右に打とうとした余と、枕元の金盥に鮮血を認めた余とは、一分(…

やっぱ、働くっていいですね

最近始めた小論文の指導。まずは知識が必要と考え、2時間のうちの前半は、講義形式をとっています。昨日のテーマは、①コスト②周産期医療③チーム医療④マニュアルの問題⑤iPS細胞 etc・・・。窓口の先生からは、6人の生徒さんが対象と聞いていたのに、昨日はなぜ…

時給100円?のアルバイト

小論文の添削指導を始めました。実際に生徒さんたちと対面するのは週2回で各2時間程度なのですが、事前の準備、事後の添削、考える時間、図書館に行って資料を探し、借りてきて読む時間を入れると、時給はおそらく100円にもならないと思います。それでも、楽…

死の予覚? 『死はこわくない』(立花隆)

「知の巨人」と称される立花隆先生が、海外の脳科学の先端を走る研究者に取材して書いた本ですが、20年ぐらい前に出された『臨死体験』ほどの衝撃はありませんでした。その理由は、死後の世界かもしれないと思われていた臨死体験が、死ぬ直前の脳の働きによ…

医療の現場の苦悩

(手元に資料もなく、うろ覚えで書いています。間違っていたらごめんなさい。) ごく最近になってから始めたバイト的な仕事の関係から、医療や介護に関する本を、新書本を中心に10冊ぐらい読みました。わかってきたのは、現場が大変な状況になっているという…

半年かけてやっと読了 『白痴』(ドストエフスキー)

約50年前に発行された新潮文庫版(日本語訳、原作が書かれたのは150年前)で、上下2巻にも関わらず、読むのに約半年かかりました。書かれた当時のロシア人は、討論になると熱くなり過ぎ、話が長すぎ!と思って、うんざりしながら読みました。昨日のセンター…

死の直前の平穏 『硝子戸の中』(夏目漱石)

『硝子戸の中』は漱石さんがお亡くなりになる前の年に、「朝日新聞」に連載した随筆とのことで、幼い頃の記憶などが書かれています。漱石さんは、幼い頃から神経質で、昼寝をしていると、よく変なものに襲われたとのこと。生後すぐに里子に出され、また連れ…

看護師が足りない! 『看護の質』(岩波新書)

『看護の質』、ショッキングな内容でした。入院期間短縮化と在宅化が政策的に推進され、看護の現場がひずみをかぶり、医師不足によって、看護師が医療行為をせざるをえなくなっている現状が書かれていました。当然、過酷な労働環境に心身ともにバーンアウト…

不穏な挨拶 『居候怱々(そうそう)』(ちくま文庫)

『内田百閒集成14』にある小説「居候怱々」は、「作者の言葉」から始まりますが、それによると、(以下、簡略化してまとめます。) 新聞小説は初めてなので、途中から登場人物が勝手なことを始めるかもしれない。もし手に負えなくなったら、登場人物を皆殺し…

カンザキハナナ(1月12日「朝日新聞」)

昨日の朝日新聞に、滋賀県守山市にある第1なぎさ公園の写真が載っていました。早咲きの菜の花「カンザキハナナ」が見ごろを迎え、冠雪した比良山系を背景に、一面を黄色く染めているとのこと。行ってみたいと思います。

灯りの変遷 『忙中謝客』(ちくま文庫)

『内田百閒集成19 忙中謝客』の中に「向ヶ丘弥生町一番地」という随想があり、灯りの変遷について興味深いことが書かれていたので、適当にまとめておきます。 ①江戸から明治への開化で、従来の行燈が洋燈(ランプ)に変わった。 ②百閒先生の子どものころ(明…

中性脂肪が大暴落!

12月に受けたメタボ検診の結果が来たので、たまたま残してあった3年前の結果と比較してみました。 ①中性脂肪が、3年前の数値の30%以下に激減。特に何をしているというわけでもなく、食事の量が極端に減った(食欲がなくなった)ことが原因と思われますが、…

衣類の疎開 『北雷の記』(ちくま文庫)

『内田百閒集成19』の中にある「北雷の記」という随想に、太平洋戦争末期の、東京の様子が書かれていました。空襲がまだ激しくなかった頃は、どこの家でも衣類の疎開で忙しそうだったけれども、百閒先生は、「あんなに物が惜しいのか知らと思った」とのこと…

防災とは嫌われる決断!?(1月6日「読売新聞」)

本日の読売新聞で最も印象に残ったのは、防災について書いた磯田道史氏(日本史家)の文章でした。(以下、抜粋) 起きていないことに時間、費用、手間をかけることは一種の非常識でもあり、本当にできる人は少ない。だが「嫌われる決断」が必要だ。政府のリ…

病気が目出度い? 『忙中謝客』(ちくま文庫)

『内田百閒集成19』の中の「沙書帳」という作品に、百閒先生の持病の一つである喘息について書かれています。先生の喘息は夏型で、秋には治まるとのことですが、(以下、抜粋) 病気と雖(いえど)も年年の季節を間違えずに起こるのはお目出度い。持病がなお…

必要なのは「無知のヴェール」 『アンダークラス』(ちくま新書)

『アンダークラス』(副題は「新たな下層階級の出現」)の終章「『下』から日本が崩れていく」に、印象的なことが書かれていたので、抜粋しておきます。(以下、抜粋) 現代リベラリズムの基礎を築いた倫理哲学者のジョン・ロールズは、望ましい社会のあり方…

知性断片化の危機回避(1月4日「日本経済新聞」)

昨日の「日本経済新聞」で最も印象に残ったのは、「経済教室」欄の猪木武徳氏(大阪大学名誉教授)の文章です。猪木氏によると「多数の支配」による民主政治と技術革新により、社会の連携が弱まり、生産現場でも日常生活でもフェース・ツー・フェイスの接触…

格差の起源 『アンダークラス』(ちくま新書)

昨年の12月に発行されたばかりの『アンダークラス』という本に、現代日本における格差の起源について書かれていました。現代日本において、もっとも貧困に陥りやすいのは、パート主婦以外、つまり男性と単身女性の非正規労働者たちであり、なかでももっとも…

詰め込み教育のすすめ 『忘却論』(ちくま文庫)

『内田百閒集成6』の『忘却論』の中で、ドイツ語教授の百閒先生は、詰め込み教育を実行してきたことを書いていらっしゃいます。(以下、抜粋) 気の弱いのが、先生そんなに詰め込まれても、じきに忘れてしまいますと訴える。 構わない。覚えていられなかっ…

格差社会の危機管理術? 『百姓一揆』(岩波新書)

江戸時代の後半になると、将軍・領主による仁政だけでは凶作飢饉の状況を乗り切れなくなり、それを補完するものとして民間の富裕者による施行が比重を増してきたとのこと。例えば、松平定信が寛政元年(1789年)に出した貯穀令・郷蔵(ごうぐら)設置令につ…

不自由の方が生きやすい!? 『百姓一揆』(岩波新書)

正月早々、不穏な話題で恐縮ですが、昨年11月に発行された『百姓一揆』に、近世よりも中世の方が民衆が自由であったことが書かれています。(以下、抜粋) 中世には認められた民衆の自由・自治が、近世では抑圧されたというのは、一見、歴史が逆行したかのよ…

正月に思い出したクリスマス

年末から年始にかけて、どこかで傘を忘れてきたらしく、その関連で、人生初のクリスマスプレゼントのことを思い出しました。 それは私が3歳か4歳だった頃のことです。クリスマスに、両親から贈られたプレゼントは、傘と長靴。生活必需品ともいえるものです…

謹賀新年

あけましておめでとうございます。 写真は、加工してあります。