2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『好色五人女 巻三』を読んで

タイトルは「中段に見る暦屋物語」。夫の留守中に茂右衛門という男と不義密通をした「おさん」が、死罪に処せられるという内容。茂右衛門も死罪ですが、二人の仲立ちをした女中まで死罪というのは酷すぎると思いました。ちなみに、ほとんど実話だそうです。 …

花の名前は?

前庭のプランターに咲いた紫の花。植えたはずの母に聞いても「知らない」とのそっけない答え(´;ω;`) ところで紫色が高貴な色とされたのは、染料が極端に足りなかったそうで(ネット情報)、案外現実的な理由なのですね。

『好色五人女 巻二』を読んで

タイトルは「情けを入れし樽屋物かたり」。意外に感じたのは「一切の女、移り気なる物にして」という表現。江戸時代の上方町人の世界では、女性が浮気するのは当然だとも解釈できる表現だからです。ただし話の結末は、夫以外の男との浮気の現場を夫に見つけ…

『好色五人女 巻一』を読んで

タイトルは「姿姫路清十郎物語」で、主人公を女とすれば「おなつ」ということになりますが、実質的な主人公は「清十郎」だと思います。異様なほど女性にもてた清十郎が、最終的には冤罪により刑死し、おなつは彼の菩提を弔うという内容です。解説では、実際…

半分、赤い? 紅白ツツジ

今朝、裏庭で、一つの花なのに赤と白が混じっているツツジを見つけました。何かいいことあるのかな?と、思いましたが、実際にありました。その内容は㊙です。

『鞍馬天狗』(岩波新書)を読んで

「鞍馬天狗」シリーズは47本も作品があるらしいのですが、その全作品から作者大佛次郎の歴史観を分析するという内容でした。ただ私自身は「鞍馬天狗」をリアルタイムで楽しんだ世代ではないので、いま一つ入り込めませんでした。

ジャガイモの花

意外とかわいい。(ジャガイモには失礼ですがm(__)m。)原産地はアンデス高地らしく、ちょっぴりエキゾチックな感じはします。

庭の花

裏庭に、かなり大きな花が咲いていますが、残念ながら名前がわかりません。

『イスラーム主義』(岩波新書)を読んで

副題は「もう一つの近代を構想する」。複雑な中東情勢が少しわかったような気がしました。複雑すぎてすぐに忘れると思いますが( ;∀;) ただ、忘れてはいけないのが、イスラーム=過激(テロ)と決めつけてはいけないことだと思います。そのような決めつけが…

『イスラーム主義』(岩波新書)を半分ほど読んで

いろいろ知らないことばかりで、読み進めるのに苦労していますが、特に大事だと思った部分を抜粋しておきます。(以下、抜粋) ジハードとは、聖戦、義戦などと訳されることが多いが、「神の道のためにおいて奮闘する」ことであり、イスラームにおける義務の…

庭の生き物アマガエル

眠そうな目をして登場し、至近距離からの撮影に協力してくれました。

『自分を知るための社会学入門』を読んで

著者の岩本茂樹氏は関西学院大学の教授。その地域性もあってか、最初の話題が「つるつるいっぱい」という福井県の方言に関することだったので、興味深く読みました。『赤と黒』や『こころ』などの文学作品を社会学的に分析する部分も、分かりやすくて面白か…

『司馬遼太郎が描かなかった幕末』を読んで

副題は「松陰・龍馬・晋作の実像」で、『龍馬がゆく』『世に棲む日々』の内容の誤りを指摘した本です。私自身、龍馬・晋作の大ファンなので、ショックな内容でしたが、彼らを神格化するあまり闇に葬られた人々もいるのかと思うと、このような研究も必要なの…

5年目に入った『失われた時を求めて』

『失われた時を求めて』を読み始めて、5年目になりました。全14巻のうちあと3巻ですが、岩波文庫の新訳の発行を待って読んでいるので、あと2年はかかりそう。

ジャガイモの花の蕾?

植えてから50日目、ジャガイモの花の蕾らしきものを確認しました。

『メディア不信』(岩波新書)を読んで

『アレント入門』を読んだ後、全く関係が無いと思っていた『メディア不信』を読んでいたら、アレントのことが書かれていてびっくりしました。(以下、抜粋) 哲学者ハンナ・アーレントは、主著『人間の条件』で、政治を、言葉と行為による「公的な営み」と位…

花の名前は?

サツマイモを植えた傍らには、かわいい花も咲いています。

『アレント入門』を読んで(感想)

正義と悪に関する哲学的な考え方にはついていけなかったのですが、本の中ほどに詳しく書かれている、元ナチス親衛隊中佐アドルフ・アイヒマンの裁判に関する内容は、非常に興味深く読むことができました。特に、アイヒマンの主張が筋が通っているように感じ…

『アレント入門』を少しだけ読んで(抜粋)

ナチスはユダヤ人を絶滅させるために、ユダヤ人を無国籍者として国外追放する方法をきわめて巧みに利用した。まず最初にやったのは、国内のユダヤ人たちを「ドイツにおける非公認の少数民族の地位に追い込み、次には無国籍者にして国境から追放する」ことだ…

『「もののあはれ」を読み解く』を読んで

サブタイトルは「『源氏物語』の真実」。『源氏物語』って、とっくに解釈が確定しているのかと思っていたのですが、この本を読んで、誤った解釈が伝わってしまっていることを知りました。特に、六条御息所は、今まで「嫉妬深い女の代表」のように言われてき…

『ペスト』(カミュ)を読んで(感想)

人が死ぬ場面などが、あまりにもリアル且つ詳細に書かれているので、「架空の事件の記録」だと解説で知って衝撃を受けました。 設定は1940年代ですが、近代的な街がペストに侵され閉鎖されたとしたら、まさしくこんな状況なんだろうなと感じました。登場人物…

プランターの大根たち♡

狭い場所に密集させて気の毒なのですが、さすがに役者!? 虫に食われながらも、バランスよく踊ってるって感じです。

『ペスト』(カミュ)を4分の1ぐらい読んで(抜粋)

天災というものは、事実、ざらにあることであるが、しかし、そいつがこっちの頭上に降りかかってきたときは、容易に天災とは信じられない。この世には、戦争と同じくらいの数のペストがあった。しかも、ペストや戦争がやって来たとき、人々はいつも同じくら…

『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』 (鴻上尚史)を読んで

「アイスコーヒーは日本が発祥の地」という内容からはじまって、目からウロコの本でした。日本の何をクール(かっこいい)と思うのか、外国人の視点からの日本が書かれていますが、外国人には耐えられない日本人のあり方(麺のすすり方など)も書かれていて…

『腐女子化する社会』(杉浦由美子)を読んで

「腐女子」って、自分のパソコンでは初めて入力したはずなのですが、ちゃんと変換してくれた(最初は「婦女子」と出ましたが、)のは不思議です。本の前半に描かれている、「男性同士の恋愛物語を嗜好する女性」たちの「実態」については興味深く読むことが…

『今宮の心中』(近松門左衛門)を読んで

最後の「道行」の部分が冗長でしたが、登場人物については、『曾根崎心中』より生き生きと描かれていました。主人公の「二郎兵衛」と「おきさ」では、「おきさ」の方が5歳年上で、痴話喧嘩では「おきさ」が「二郎兵衛」の「胸倉を取る」場面も描かれ、新鮮…

不思議な体験(回想)

3年前の秋、私は椅子に座るのも辛いほどの腰痛に見舞われました。ある晩、自宅の自分の部屋で就寝のため横になったのですが、眠るというより痛くて気を失うような感じで意識を失いました。その時の夢の中で、私は学校の廊下のような場所で横になっていまし…

プチプチ旅行

三六連隊の跡地に行ってきました。意外と広い跡地が残されていました。

『好色五人女 巻四』を読んで

『巻四』を選んだ理由は、八百屋お七のことが書かれているからです。すばらしい美人であったお七が、放火の罪で16歳で火刑に処せられたとのことですが、「両親と恋人を残して美少女が死ぬ」という設定は、昨日読み終えた『君の膵臓をたべたい』と同じなんで…

『夜桜お七』について

昨夜、2か月ぶりにカラオケスナックに行き、定番の『夜桜お七』を歌いましたが、歌詞の意味がよくわからない曲ですね。「桜が舞い散るのを眺めながら、自分の失恋を受け入れる」といった内容だと思われますが、なぜ「夜」の桜なのか、なぜ「お七」などとい…