『武士の家計簿』(新潮新書)を読んで

 副題は「『加賀藩御算用者』の幕末維新」。同名の映画のようなドラマ仕立てではありません(予告編しか観ていません)が、豊富に残された史料をわかりやすく解説してくださっていて、幕末から明治にかけての武士・士族の大変さが、ドラマを観ているようにありありと感じられました。武士が百姓や配偶者から借金することがあったことなどが書かれていて、私の常識が覆される本でした。