散財夫とDV妻 『夫婦善哉(めおとぜんざい)』(織田作之助)

 平穏そうなタイトルとは裏腹の、とんでもない内容だったのですね。略奪婚から始まり、商売で儲けが出るたびに花柳界で散在する夫。何日ぶりかで帰ってきた夫を折檻する妻。離婚しなかったのが不思議です。こんな夫婦、戦前の大阪ミナミでは普通だったのですかね?(写真は、昭和15年発行の初版から岩波書店がカバーに使ったもの)
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