『腐女子化する社会』(杉浦由美子)を読んで

 「腐女子」って、自分のパソコンでは初めて入力したはずなのですが、ちゃんと変換してくれた(最初は「婦女子」と出ましたが、)のは不思議です。本の前半に描かれている、「男性同士の恋愛物語を嗜好する女性」たちの「実態」については興味深く読むことができましたが、中盤以降の「分析」の部分はやや退屈でした。特に後半は「格差」のことばかり書かれていて、「結局そこにつなげるの?」と感じてしまいました。
 まあ、12年前に発行された「新書」を読んだ私にも、問題はあるのだと思いますが。