『今宮の心中』(近松門左衛門)を読んで

 最後の「道行」の部分が冗長でしたが、登場人物については、『曾根崎心中』より生き生きと描かれていました。主人公の「二郎兵衛」と「おきさ」では、「おきさ」の方が5歳年上で、痴話喧嘩では「おきさ」が「二郎兵衛」の「胸倉を取る」場面も描かれ、新鮮な感じがしました。『曾根崎心中』からの8年間で、門左衛門もかなり腕をあげたなって感じです。(かなり上から目線ですねm(__)m)