『ペスト』(カミュ)を読んで(感想)

 人が死ぬ場面などが、あまりにもリアル且つ詳細に書かれているので、「架空の事件の記録」だと解説で知って衝撃を受けました。
 設定は1940年代ですが、近代的な街がペストに侵され閉鎖されたとしたら、まさしくこんな状況なんだろうなと感じました。登場人物たちそれぞれの「生き方」(もしくは「死に方」)にも、いろいろ考えさせられました。
 最後にどんでん返し的な設定があったり、末尾が不吉であったりと、最後まで読みごたえのある作品でした。(読み終えるのに3日間かかりましたが、書くのには約6年かかったそうです。)