隠れた名作 『伯爵の釵(かんざし)』(泉鏡花)

 1920(大正9)年に発表された幻想的な内容の小説です。前半は退屈で、中盤には嫌悪したくなるような場面もありますが、その後面白くなり、最後はどんでん返しがあります。なお、私が読んでいるのは、ちくま文庫泉鏡花集成7』です。