かなり厳しいアドラー心理学 『アドラー心理学入門』(ベスト新書)

 アルバイトで使う必要を感じて、久しぶりに『アドラー心理学入門』を再読しました。アドラーさんの「目的論」という考え方、かなり「厳しい」と改めて感じました。(以下、抜粋)

 腹が立ったので怒鳴ったというのが原因論であるとすれば、目的論では怒鳴るために腹を立てたというふうに考えます。不安なので外へ出られないと考えるのが原因論とすれば、外へ出ないために不安という感情を創っている、と考えるのが目的論です。目的や目標がまずあってその目的の実現のために行動をしたり、感情とか思考を創っている、と考えるわけです。(抜粋、終わり)

 要するに、「自己責任」ということになるのでしょうが、そのような目的(たとえば、引きこもりのような場合)を持つに至った環境や社会状況も考慮に入れてほしい、と考える私は、まだまだ「甘い」のでしょうか?