『孤独死のリアル』(講談社現代新書)

 孤独死について、いろんな観点から述べている本です。孤独死が発見された時の「リアル」な描写は、かなりショッキングでしたが、今後増えるであろう「在宅死」についても、興味深いことが書かれていました。(以下、抜粋)

 1970年代までは、自宅で亡くなる人が半数以上にのぼっていたが、自宅で亡くなるのがよいこととされていたわけではなかった。むしろ、入院する経済的余裕がないため、やむなく自宅療養していてそのまま亡くなるケースが多かったのである。病院で亡くなる人が5割を超えたのは、1980年代のことである。(抜粋、終わり)

 たいていの人は病院や施設で亡くなるものだと、私は考えていましたが、そうなったのは、かなり(とも言えないかな?)最近のことだったのですね。