2018-09-24から1日間の記事一覧

文学は恐ろしい!? 『阿呆者』(車谷長吉)

2009年発行の長吉兄いのエッセイ集『阿呆者』。いやはや、毒の強い文章群です。その中に、直木賞を受賞した作品(『赤目四十八瀧心中未遂』)を書き上げた時のことが書かれています。(以下、抜粋) この原稿を書き上げた瞬間、私の精神は異常に見舞われ、床…

泥水から咲き出る蓮の花 『赤目四十八瀧心中未遂』(車谷長吉)

平成に入ってから発表された小説、久しぶりに読みましたが、昭和50年代という設定で書かれているので、懐かしい感じがしました。(「電話ボックス」が、重要な役割を持ったりするし。)「普通の生活」を嫌悪してサラリーマンを辞めてしまった主人公には、あ…