どうして首に首ったけ? 『百面相役者』(江戸川乱歩)

 昔、お寺の縁日に怪しげな小屋が建てられ、「蛇女」とかの出し物(?)があったような、かすかな記憶がありますが、入ったことはありません。乱歩さんのこの小説は、そのような芝居小屋で百面相を演じている役者が、実は「首泥棒」だった?という、とんでもない設定です。横溝さんの『八つ墓村』では生首が笑ってるし、杉浦さんの漫画(タイトルは忘れました(´;ω;`))では、美女の生首が武家屋敷の門前に置かれてるし・・・、どうしてこの人たちは、首が好きなんでしょうかね?ちなみに「首」関係で私が最も怖かったのは、市川崑監督の『獄門島』で、釣り鐘の下から発見された死体の扱い。(詳細は、怖すぎるので省略します。)