エッセー集『阿呆者』の中に、
芥川賞や
直木賞を受賞した作家に関する悲しい(?)話が書いてあったので、適当にまとめておきます。
②書けなくなった作家を、各出版社の編集者は「ごみ」と見なす。
③「ごみ」と断定された人の大半は、
日本文藝家協会の理事などにおさまる。
④書けなくなった作家は、生活が苦しくなり、親に養ってもらう作家もいる。
⑤「ごみ」の烙印を押された作家で、再び表に浮上した人は皆無である。
⑥最近は、
芥川賞・
直木賞の受賞作でもあまり売れないと、書店の人は嘆いている。
なかなかしんどい世界ですね。確かに、
芥川賞の受賞作家で、「あの人は今なにしてるの?」って人は多いですよね。あと、長吉兄いも書いていましたが、「これが受賞作?」って、首をひねるような作品も、特に最近多いような気がします。後のことを考えると、賞なんかもらわない方が、案外「幸せ」なのかもしれませんね。