鳩山さんと沖縄(11月24日「朝日新聞」)

 本日の朝日新聞「平成とは」のコーナーには、沖縄のことが書かれていましたが、鳩山由紀夫元首相の言葉が印象的でした。(以下、抜粋)

 私が辺野古やむなしと考える前提となった「基地の65カイリ以内に訓練場が必要」という米軍のマニュアルは存在しないことが明らかになっています。日本の官僚は偽りのペーパーで私をだました。つまり日本は、自発的に辺野古に新基地を造っているのです。
 首相辞任については、自分の公約を実現できなかったことで身を引くしかないと考えました。米国の圧力で辞めたのではありません。首相に協力せずに米国の意をくんで動く官僚が日本の側にいたからで、外国の圧力に屈するよりも情けない状況だと思います。このことは首相在任中に早く気づかなければいけなかったのですが、当時は早く移設案をまとめることばかり考えていました。反省しています。(抜粋、終わり)

 結局、官僚の「忖度」によって辺野古になったのですね。鳩山さんは「(オバマ大統領から、)普天間の移設先を辺野古に決めて欲しい」と直接言われたことは一度もなかったとも言っています。民主党政権が早々と政権を自民党に受け渡した理由は、官僚を使いこなせなかったからだと言われていますが、この文章を読んで、官僚が正しいわけでもないんじゃないかなと、思いました。