光を発する人体? 『宇宙はどこまで行けるか』(中公新書)

 『宇宙はどこまで行けるか』には、物理学の公式も書かれていますが、素人にもわかるように丁寧に説明してくれるので、今までほとんど興味がなかったにもかかわらず、惹きこまれてしまいます。たとえば、次の部分、(以下、抜粋)

 自然の原則として、全ての物体は常に電磁波を放出している。これが「熱放射」と呼ばれる現象だ。熱放射によって出る電磁波の波長は物体の温度によって決まる。電磁波を放出しないものがあるとすれば、絶対温度がゼロの物質に限られるが、これはこの世には存在しない。
 物体にはもちろん人体も含まれており、いま、あなたの体からも目の前にある本からも電磁波が出ている。人の体からは、波長約100分の1ミリメートルの電磁波が出ているが、人間の目では見えない(仮にあなた自身から光の電磁波を出そうとしたら体を6000度くらいまで温めればよい)。(抜粋、終わり)

 へ~って感じですね。光を発する神様や仏様は、高温だったのかな?