家族の再生 『フリーター、家を買う』(有川浩)

 軽妙なタイトルに惹かれて借りましたが、前半の暗さに驚きました。(未読の人もいらっしゃると思うので、詳しい内容は控えます。)「あとがき」によると、作者自身が内定を一つも取れなくて、社会人になってから数年間バイトや派遣で凌いだとのこと。
 以前、『カサンドラ症候群』について書いた時も「家族の再生」というタイトルを付けましたが、その具体例が書かれているような小説で、昨日から今日にかけて一気に読んでしまいました。現代作家の作品は、あまり読む気がしないのですが、この小説はよかったです。