半年かけてやっと読了 『白痴』(ドストエフスキー)

 約50年前に発行された新潮文庫版(日本語訳、原作が書かれたのは150年前)で、上下2巻にも関わらず、読むのに約半年かかりました。書かれた当時のロシア人は、討論になると熱くなり過ぎ、話が長すぎ!と思って、うんざりしながら読みました。昨日のセンター試験「国語」の評論で言及されていましたが、現代の日本社会に適応した翻訳ではないということも、読了が長引いた理由かもしれません。
 ところで、ドストエフスキーさんは、世界的な小説家という評価の高い方。確かに、日本の作家にはない圧倒的なエネルギーは感じますが、作品全体の構成という点では、無駄が多いのではないのかな?と、こそっと思いました。「こそっと」ですから、炎上させないでください。(『白痴』の主人公は、炎上ばかりさせていましたが(´;ω;`))