はきものの夢 『無意識の構造』(中公新書)

 河合隼雄先生の『無意識の構造』を読み返していたら、「はきものの夢」について書いてありました。(以下、抜粋)

 はきものが見つからぬので、裸足で歩いてゆこうとする夢を見た人がある。この人は、これを「よい手段が見つからぬので無茶なことをしようとする」と考えた。しかし、これは、「常識とは異なっているかもしれないが、自分の足を直接地につけて行動しようとする」とも言うことができる。このように、イメージは多義的なものである。そして、そのときにそのいずれをとるかは、そのときの状況と本人の決断にかかっているものである。(抜粋、終わり)

 なるほど、それにしても、今までにも読んだはずなのに、記憶にないのは不思議です。私もよく見る夢でもあるのに。