2018-05-31から1日間の記事一覧

『好色五人女 巻三』を読んで

タイトルは「中段に見る暦屋物語」。夫の留守中に茂右衛門という男と不義密通をした「おさん」が、死罪に処せられるという内容。茂右衛門も死罪ですが、二人の仲立ちをした女中まで死罪というのは酷すぎると思いました。ちなみに、ほとんど実話だそうです。 …

花の名前は?

前庭のプランターに咲いた紫の花。植えたはずの母に聞いても「知らない」とのそっけない答え(´;ω;`) ところで紫色が高貴な色とされたのは、染料が極端に足りなかったそうで(ネット情報)、案外現実的な理由なのですね。

『好色五人女 巻二』を読んで

タイトルは「情けを入れし樽屋物かたり」。意外に感じたのは「一切の女、移り気なる物にして」という表現。江戸時代の上方町人の世界では、女性が浮気するのは当然だとも解釈できる表現だからです。ただし話の結末は、夫以外の男との浮気の現場を夫に見つけ…

『好色五人女 巻一』を読んで

タイトルは「姿姫路清十郎物語」で、主人公を女とすれば「おなつ」ということになりますが、実質的な主人公は「清十郎」だと思います。異様なほど女性にもてた清十郎が、最終的には冤罪により刑死し、おなつは彼の菩提を弔うという内容です。解説では、実際…