2019-01-06から1日間の記事一覧

防災とは嫌われる決断!?(1月6日「読売新聞」)

本日の読売新聞で最も印象に残ったのは、防災について書いた磯田道史氏(日本史家)の文章でした。(以下、抜粋) 起きていないことに時間、費用、手間をかけることは一種の非常識でもあり、本当にできる人は少ない。だが「嫌われる決断」が必要だ。政府のリ…

病気が目出度い? 『忙中謝客』(ちくま文庫)

『内田百閒集成19』の中の「沙書帳」という作品に、百閒先生の持病の一つである喘息について書かれています。先生の喘息は夏型で、秋には治まるとのことですが、(以下、抜粋) 病気と雖(いえど)も年年の季節を間違えずに起こるのはお目出度い。持病がなお…

必要なのは「無知のヴェール」 『アンダークラス』(ちくま新書)

『アンダークラス』(副題は「新たな下層階級の出現」)の終章「『下』から日本が崩れていく」に、印象的なことが書かれていたので、抜粋しておきます。(以下、抜粋) 現代リベラリズムの基礎を築いた倫理哲学者のジョン・ロールズは、望ましい社会のあり方…