防災とは嫌われる決断!?(1月6日「読売新聞」)

 本日の読売新聞で最も印象に残ったのは、防災について書いた磯田道史氏(日本史家)の文章でした。(以下、抜粋)

 起きていないことに時間、費用、手間をかけることは一種の非常識でもあり、本当にできる人は少ない。だが「嫌われる決断」が必要だ。政府のリーダーでも企業のトップでも、100年周期で来る地震や30年周期で襲う巨大台風に備える人が評価されるべきだ。
 天災にとどまらない。世界を見渡せば、経済危機、テロ、感染症などの脅威も高まっている。こうした変化に反実仮想で対応することも有用だ。
(中略)
 平成の先の目標、守るべきものは何か。
 おそらくは「楽しく健やか」で「面白い国」であることだ。社会に「面白いのが格好良い」という雰囲気を作る。常識外れ、奇妙、人と違う。そういう人に興味を持ち寛容になることが社会の利益になり、社会を強くしていく。それは最高の「守り」でもある。(抜粋、終わり)

 特に、後半の部分が「お気に入り」になりました。磯田さんに執筆を依頼した読売新聞、えらい!と、言いたいところですが、タイトルに「嫌われる決断」という表現を使い、「嫌われる勇気」という表現を使わなかったのは、嫌われることを恐れたからではないのかな?と、変な邪推をしてしまいましたm(__)m