三国の中で、蜀の
劉備と
諸葛亮が特に英雄視されることに違和感を持っていましたが、文春新書『
劉備と
諸葛亮』を読んで、自分の違和感が間違っていなかったことがわかり、ほっとしました。特に天才軍師扱いをされる
諸葛亮が、決して実戦が上手ではなかったという点、驚きです。そんな彼がなぜ天才軍師扱いをされるようになったか、という理由も書かれています。
筆者の柿沼陽
平氏は、中学生の時に
横山光輝のマンガ『
三国志』を読んで興味を持ち始めたらしく、マンガがきっかけで一流の研究者になることもあるんだなと思いました。
終章に書かれていた印象的な言葉を抜粋しておきます。(以下、抜粋)
英雄のいない時代は不幸だが、英雄のいる時代はもっと不幸かもしれない。