手土産は生首! 『天守物語』(泉鏡花)

 1917(大正6)年に書かれた『天守物語』。姫路城の和やかな場面で始まりますが、お城のお姫様に客として来た、亀姫の手土産は男(自分の夫)の生首という、とんでもない戯曲です。ただ、終わり方がイマイチなので、名作という扱いにはならなかったのでしょうね。