美味しさ炸裂!平松ワールド 『久しぶりの海苔弁』(平松洋子)

 すっかりお気に入りになった平松さんのエッセイ集。食に関する豊富な話題に感心しますが、「ニラを細かく刻んで入れただけの味噌汁」「芽と根を取ったもやしだけのもやし炒め」など、実用的な内容もあります。さらに、本に関する話題もあり、車谷長吉さんの本の中から、印象的な部分が紹介されていました。(以下、抜粋)

 生が破綻した時に、はじめて人生が始まるのです。従って破綻なく一生を終える人は、せっかく人間に生まれてきながら、人生の本当の味わいを知らずに終わってしまいます。気の毒なことです。(抜粋、終わり)
 
 抜粋した部分は、『車谷長吉の人生相談 人生の救い』の中にある言葉だそうです。
 ところで『久しぶりの海苔弁』、表紙もステキです。
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