すごい効果!発酵食品 『江戸の家計簿』(宝島社新書)

 『江戸の家計簿』には、「特別インタビュー」というコーナーがあり、発酵学者である小泉武夫氏の話が載っていました。
 小泉氏によると、日本は非常に発酵の食文化が色濃いところで、酒は縄文時代からあったとのこと。その他、いろいろな食品について触れていますが、甘酒に関する部分が印象に残りました。(以下、適当にまとめておきます。)

①甘酒は、米を蒸して麹菌を繁殖させて、米麹を作る。そこに炊いた米とお湯を加えて、暖かいところに置くと、1日で美味しい飲み物になる。
②甘いのはブドウ糖。米のでんぷんが、麹菌のでんぷん分解酵素によってブドウ糖になる。
③米の表面はタンパク質が多い。そこに麹菌が増殖するから、タンパク質が分解され、アミノ酸になる。
④麹菌が増殖すると、ものすごくビタミンが増える。
⑤以上の点から、甘酒を現在の医学に照らし合わせると、まさしく点滴みたいなもの。
⑥江戸時代は、体力が一番消耗する夏に、町に甘酒売り屋が出てきた。

 さっそく今日、買いに行きたいと思います。なお、『江戸の家計簿』には、明治初期の甘酒売りの貴重な写真も載っていました。