ナウシカとコロナ(本日の読売新聞)

 本日(7月19日)の読売新聞「地球を読む」に「コロナの出現 ナウシカの世界現実に」というタイトルで、慶応大学教授・細谷雄一氏の文章が掲載されていました。

 詳細は書きませんが、氏によると腐海の生き物王蟲(オーム)は、新型コロナウイルスのメタファー(隠喩)とのこと。また、同志社女子大学村瀬学・名誉教授は、2004年刊行の著書「宮崎駿の『深み』へ」で、「風の谷のナウシカ」を感染症の拡大という視点と結びつけて論じていたとのこと。優れたアニメーションは、未来を予測するのですね。

 京都アニメーション第一スタジオの放火殺人事件から昨日で1年。犠牲となった方々のご冥福をお祈りいたします。

早期退職をしてよかったと思えること

 2年前、56歳の時に早期退職しました。理由は、両親の認知症です。退職の1年目は、毎朝買い物をして、両親の食事を作っていました。世話になった両親と深くかかわることができた1年だったので、退職したことに後悔はしていません。

 現在は、認知症の進んだ母親は施設に預かってもらい、認知症のそれほど進んでいない父親はデイサービスでお世話をしてもらって、私は私立高校の非常勤講師をさせていただいています。長男夫婦も二人の子ども(私にとっては孫)とともに同居することになり、楽しい毎日を過ごしています。

 結論としては、早期退職したことは、私にとってはよかったと思えることです。

文系にも面白い数学の本『どんな数にも物語がある 驚きと発見の数学』(アレックス・ベロス)

 数式も当然書かれていますが、それよりも、数学にまつわる話題が数多く載せられていて、超文系(!)の私でも楽しく読むことができました。興味深かった一例を挙げると、厚さ0.1ミリの紙を折り曲げていくという、指数関数の話。なんと42回折るだけで、月を通り越してしまうとのこと。信じられなかった私は、実際に自分で計算してみましたが、実際にその通りの計算結果になりました。フラクタル図形の怖い(!)写真もあり、どの分野でも楽しむことができます。ただ、2,000円以上するので、まずは図書館で探してみるのがよいと思います。

檸檬爆弾の意味

 梶井基次郎の小説『檸檬』の最後に、積み上げた画集の上に檸檬を置いたままにして、丸善を出ていくという場面があり、語り手は、その後檸檬が大爆発をする想像をします。その意味について考えてみました。

 私は、「爆弾に見立てた檸檬をそのままにして丸善を出る」という行為は、「小説の『檸檬』を発表して、他の人に読んでもらう」ことのメタファー(隠喩)だと考えます。そして「大爆発」は、小説を読んだ読者が新しい美意識に気づくことだと考えます。根拠は、「変にくすぐったい気持ち」という表現です。この表現は、他人の視線を意識していることによる表現だと考えるのです。

 『檸檬』の発表直後は、「大爆発」にあたるような反響はなかったようですが、今でも高校の現代文の教科書に収録されているので、「じわじわと長く燃え続けている」ような作品だと思います。

マスクの代用ー製作時間0

マスクが買えない。自分で作るにも材料が品薄かつ面倒、ということなら、タオルを顔の下半分に巻けばいいのではないかと考えました。(材質のことはよくわかりません。)平時であれば不審者扱いでしょうが、今は非常時だから許されるはず。明日、その姿で買い物に行く予定ですが、家族に反対されるかも。