織田作の描いた幕末 『蛍』(織田作之助)

 今日は、織田作之助の作品集と『公家たちの幕末維新』という2冊の本を並行読みしていたのですが、織田作の作品集の最後にある『蛍』という小説を読んでびっくり!舞台が伏見の寺田屋で、時代は幕末。寺田屋事件坂本龍馬が描かれているのです。全く関係ないと思って読み進めていた2冊が、意外にもつながってしまいました。「蛍」の主人公が寺田屋のおかみさんで、彼女の娘が龍馬と結婚することになるという設定です。発表が昭和19年ということで、時節柄時代物ぐらいしか書けなかったのかもしれません。