自由の女神は何の象徴? 『移民国家アメリカの歴史』(岩波新書)

 自由の女神像は、世界中から新天地を求め海を渡ってくる移民や難民、亡命者を遍く受け入れる、移民国家アメリカのシンボルとのことですが、最初はそうではなかったということが、『移民国家アメリカの歴史』に書かれています。(以下、適当にまとめておきます。)

自由の女神像は、アメリカ独立100周年を祝ってフランスから贈られ、1886年に建てられた。
1924年の移民法に至るまでの、一連の移民制限立法により、「大量移民の時代」が終わりを告げた。
③移民制限によって国内の激しい移民排斥運動が沈静化するなかで、自由の女神像は移民歓迎の「創られた」シンボルへと変貌した。(まとめ、終わり)

 自由の女神も、歴史の流れからは自由ではなかったのですね。

 ところでこの本、今年の10月に発行され、図書館に入ったのは11月。おそらく私が最初の借り手です。(エヘン!)なんと岩波のしおりまで挟んでありました。(しおりもちゃんと返しますよ。返しますったら